冬の味覚「松葉ガニ」の大冒険 岡山・京都・鹿児島へ 境港産が特急&新幹線で即日輸送

JR西日本とJR九州は、山陰産の「活け松葉ガニ」を在来線特急列車と山陽・九州新幹線を利用して岡山・京都・鹿児島まで即日輸送します。

鳥取県境港市の直売所に並ぶ「松葉ガニ」(イメージ)(funboxphoto/写真AC)
鳥取県境港市の直売所に並ぶ「松葉ガニ」(イメージ)(funboxphoto/写真AC)

2021年の日本海におけるズワイガニ漁の解禁時期に合わせて実施されます。国内有数の水揚げ量を誇る鳥取県境港産の「松葉ガニ」(山陰地方での雄のズワイガニの呼称)が伯備線特急「やくも」および山陽・九州新幹線「さくら」「みずほ」を利用して、行きたままの姿での即日輸送が実施されます(輸送ルートは下表を参照)。JR西日本山陰開発(島根県松江市)が荷主となり、境港産のタグ付き活け松葉ガニ、ゆでガニなどが発泡スチロール箱へ氷詰めにより保存された状態で列車に積み込まれます。

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2021年11月12日(金)は境港での水揚げ後、米子駅から特急「やくも14号」に積まれ、岡山駅到着後に同駅構内店舗「おみやげ街道せとうちCUBE」へ配送されます。また、一部の松葉ガニは岡山駅から山陽新幹線「みずほ606号」、新大阪駅からは特急「スーパーはくと8号」へと乗り継がれ、京都駅に到着後は駅ビル内の「ジェイアール京都伊勢丹」食料品売場でも販売されます。

11月19日(金)に同じく「やくも14号」で岡山駅まで運ばれた松葉ガニは、「さくら557号」に積み替えられ山陽・九州新幹線経由で鹿児島中央駅まで輸送されます。鹿児島中央駅に直結した「アミュプラザ鹿児島」の食料品売場での即日販売が予定されています。

【図表で解説】JR西日本・JR九州 特急「やくも」と山陽・九州新幹線で貨客混載輸送を開始

旅客列車による貨客混載輸送を通じ、地域や企業と連携して新たな価値の実現に取り組んでいるJR西日本とJR九州が連携し、この輸送により山陽・九州新幹線を活用した法人の荷主向けの貨客混載事業を本格的に開始します。両社グループは今後も協力して、旅客鉄道のネットワークを活かして西日本・九州地域の活性化と発展に貢献していきたいとしています。